こんちには。
今回は、神奈川県藤沢市にある人気観光スポット「江ノ島」へ、半日で巡る旅に出かけてきました。
東京から電車で約1時間、湘南の海に浮かぶ小さな島には、歴史と自然が溶け合う魅力がぎゅっと詰まっています。
今回は、江島神社、龍宮(奥津宮・龍宮大神)、江ノ島岩屋洞窟、そして断崖の絶景「稚児ヶ淵」という王道ルートを巡る、のんびりだけど濃厚な半日プランをご紹介します。
藤沢市江ノ島の交通手段

江ノ島は神奈川県藤沢市の南側に位置します。東京から江ノ島まではJR東海道線と小田急線、または、江ノ島電鉄でいきます。
藤沢駅から小田急線で終点の「片瀬江ノ島駅」へ。駅舎の竜宮城のようなユニークな外観は、旅の始まりを一気にわくわくさせてくれます。駅を出て海沿いの道を歩くと、江ノ島が見えてきました。青い海にぽっかり浮かぶ島へは、朱塗りの「江ノ島弁天橋」を渡ってアクセスします。
潮の香りと風が心地よく、すでに旅情たっぷり。橋を渡り切ると、島の入口にはお土産屋さんや食べ歩きグルメの屋台が並び、平日でも観光客でにぎわっていました。途中の「とびっちょ本店」からは、しらす丼のいい香り。お昼はここで食べようと決めつつ、まずは観光スタートです。
小田急江ノ島線のほかに、江ノ島電鉄で向かう方法もあるので、ぞれぞれ料金をご紹介します。
<江ノ島電鉄で行く方法>
出発地 | 到着地 | 移動手段 | 料金 |
---|---|---|---|
東京駅 | 藤沢駅 | JR東海道線 | 990円 |
藤沢駅 | 江ノ島駅 | 江ノ島電鉄 | 220円 |
江ノ島駅 | 江ノ島 | 徒歩(20分程度) | – |
<小田急江ノ島線で行く方法>
出発地 | 到着地 | 移動手段 | 料金 |
---|---|---|---|
東京駅 | 藤沢駅 | JR東海道線 | 990円 |
藤沢駅 | 片瀬江ノ島駅 | 小田急江ノ島線 | 167円 |
片瀬江ノ島駅 | 江ノ島 | 徒歩(18分程度) | – |
江ノ島の「江島神社」で参拝

江ノ島観光の中心的存在といえば、やはり「江島神社」。実はこの神社、辺津宮(へつのみや)、中津宮(なかつのみや)、奥津宮(おくつのみや)の三社から成る、島全体を包み込むような構造です。それぞれに宗像三女神が祀られていて、縁結び、芸能、財運などさまざまなご利益があるとされています。
まずは鳥居をくぐって、急な階段を登った先にある「辺津宮」へ。鮮やかな朱色の社殿が美しく、境内には八角のお堂「奉安殿」もあり、ここには江島弁財天の像が安置されています。美と財の女神様に、そっと手を合わせました。
その後はエスカー(有料エスカレーター)で「中津宮」へ移動。エスカーに乗ると体力温存もできて、絶景も楽しめます。中津宮は鮮やかな朱塗りの社殿と美しい天井画が印象的。風が抜ける静かな空間で、時間が止まったかのような不思議な感覚を覚えました。
今回の旅の目的地である「龍宮(わだつみのみや)」は、奥津宮のさらに奥に位置し、岩屋本宮の真上に建てられた神聖な場所。龍にまつわる強いエネルギーを感じられるスポットです。

また、「辺津宮」から少し登ったところにある見晴台からの景色もおすすめ。
江ノ島から鎌倉方面を一望でき、七里ヶ浜、稲村ヶ崎、さらにその先に逗子や三浦半島を望むことができます。晴れた日には富士山が見えることもあり、まさに絶景です。
◆基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | 江島神社 |
住所 | 〒251-0036 神奈川県藤沢市江の島2丁目3番8号 |
営業時間 | 24時間 ※拝観時間は、8:30~16:30です。 |
休館日 | なし |
入場料 | なし |
駐車場 | あり(有料) ※江ノ島内のパーキングをご利用ください。 |
龍の伝説がある「龍宮」へ

江ノ島の奥、奥津宮の隣に目的地の龍宮(わだつみのみや)があります。
昔、江ノ島は龍が住む場所と言われており。龍宮は江ノ島の岩屋洞窟の真上に設立されているそうです。
江ノ島の天女(弁財天)と五つの頭を持つ五頭龍の話があり、五頭龍は鎌倉市腰越にある552年創建の鎌倉最古の神社『龍口明神社』に祀られています。
龍宮は、江ノ島の岩屋洞窟の真上にあることで、江ノ島、最大のパワースポットになっているそうです。
龍のご利益もありパワースポットでもあるので、ぜひお参りしてください。
富士山まで続くと言われている「江ノ島岩屋洞窟」

神社群を巡ったあとは、いよいよ「江ノ島岩屋洞窟」へ。かつて弘法大師や日蓮上人も修行したという伝説が残る、信仰の地です。階段と坂道を下りながら、海の音が近づいてくるのを感じつつ進みます。
入場料を払って洞窟の中へ。中はひんやりと涼しく、ろうそくの灯りを手に持って歩くという演出が、さらに非日常感を高めてくれます。第一岩屋には弘法大師の像や祈りを込めた石像が並び、幻想的な雰囲気。そして第二岩屋には龍の像があり、波音とともにまるで本物の龍が目覚める瞬間に立ち会っているかのような錯覚に陥りました。
神秘と歴史が混ざり合うこの空間は、単なる観光地ではなく、魂に響くような場所でした。
第一岩屋の入り口でロウソクの灯りを借りることができて、ロウソク片手に洞窟を歩く雰囲気が味わえます。

岩屋の外側は断崖絶壁です。賑やかな江ノ島の表とは違い自然あふれる江ノ島の裏側はよかったです。
◆基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | 江の島岩屋 |
住所 | 〒251-0036 藤沢市江の島2 |
営業時間 | 9:00~17:00(季節によって時間が変更あり) |
休館日 | 無休(天候により閉館や営業時間の変更あり) |
入場料 | 500円(大人)、200円(小中高校生) ※クレジットカード利用可 |
夕日が綺麗「稚児ヶ淵」

岩屋を出た後は、すぐ目の前に広がる「稚児ヶ淵」へ。ここは江ノ島屈指の絶景スポットで、波が打ち寄せる岩場からは、晴れた日には遠く富士山を望むこともできるのです。
この日はあいにく雲がかかって富士山は見えませんでしたが、目の前の海原と波の音、そして潮の香りに包まれながら、しばらくぼーっと座って過ごしました。観光客も比較的少なく、自然と対話できる静かな時間。まさに旅のハイライトとも言える場所でした。
波にさらわれるように時が流れ、心の中も少し洗われたような気分に。
江ノ島の旅を振り返り楽しかった

「江ノ島=海水浴やカップルのデートスポット」と思っている方も多いかもしれません。でも今回歩いて感じたのは、江ノ島は信仰の島であり、自然と人が共存してきた歴史ある場所だということ。
特に今回巡った江島神社や岩屋、稚児ヶ淵は、それぞれが異なる表情を持ちつつ、どこかで繋がっているような感覚を味わえました。
時間がない人でも、ぜひこの半日プランを参考に、江ノ島の深みを少しだけ覗いてみてください。きっと、また来たくなるはずです。